わが国の伝統的な独特の教育の方法として、躾(しつけ)がある。
躾は裁縫の躾縫いと同義である。縫い目が、狂わないように、まず
仮にざっと縫い付けていくことをいう。そこで本縫いが行われ、仕立て
上がると躾糸は抜かれ、何もなかったように見える。
 教育もそうである。一人前に育て上げていくために、まず躾縫いが
行われる。
「おはよう、ありがとう、ごめんなさい」の「挨拶、謝辞、お詫び」は
その第一歩である。躾がすっかり身につき、ごく自然に振る舞う事が
できるようになると躾糸は抜かれ、自分の判断で行動を選択し、世渡
りすることになる。
   2011.11.11「内外教育」第6120号 東京学芸大名誉教授 児島邦宏より

藤本渡 先生

勉強会テキスト

レポートBy 梅田珠子、梅田誠

亀戸子ども会連合会 2011年勉強会

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